読書によって新しいアイデアを得ることができる
読書の効果として大きいのは、アイデアを得る機会が格段に増えるということが挙げられます。
本を読むと、自分の知らないことであったり、思いつきもしなかったことに毎回のように出会います。そのような感覚を大事にしていると、「あっ、これ使える!」、「これを試してみよう!」というヒラメキのようなものがやってきます。
わかりやすい例としては、ビジネス本やハウツー物でよく出会うのですが、このようにすればうまくいったという成功体験が書かれていたり、このような方法を使って生活をしていますといった、具体的なアイデアがそのまま使えるパターンがあります。
売り上げを上げたいと思っていて、販売に関する本を読んだところ、使えそうな例が載っていたという場合や、忙しくて時間がない人が時間活用術の本を読んでみると、朝型生活がよさそうだと気づいた、といった場合などが当てはまると思います。
これは、現実世界で何かしら問題意識があって、本を読むことでアイデアを得られるというパターンです。つまり、現実→本→アイデア!という流れです。
一方、本を読んでいるときは何も思わずに素通りしてしまったことでも、しばらく時間が経って、仕事やプライベートなどの日常生活を送っている中で、「そういえばあの本で読んであの事柄が使えそうだ!」という時間差でアイデアがヒラメクこともあります。
たとえば、タンポポ茶というお茶は母乳をいっぱい出す効果がある、と言う事を本で読んだとします。そのときは、ふーん、とだけしか思わなかったとしても、知人の奥さんが母乳が出なくて困っている、という事を聞いたときに、「そういえば、タンポポ茶がおっぱいにいいって書いてあったな!」というようなヒラメキを得て、タンポポ茶を紹介して感謝してもらえることもあるでしょう。
また、私が経験したことでは、プログラマーなどの技術者がソフトウェアを開発する場合、ちょっとした数学的なテクニックやアルゴリズムを本で読んで、「なんか良さそうだな」と思っていたものが、ある日新しい仕事をするときになったときに、その本で読んだテクニックが使えそうだ!、というアイデアを得たということもあります。
こちらの場合は、本を読んで記憶の片隅にあったことが、現実の世界で何かしらの事象に出会ったときに、アイデアという形になって現れると言うパターンです。つまり、本→現実→アイデア!という流れですね。
後者のパターンの場合は、本を読んでいたが故に気づくことができたと言う点で、本の効果が絶大です。
普段からいろいろな本を読んでおけば、本を読んでいる最中にいろいろアイデアを得ることもできれば、後から予想もしていなかったアイデアが出てきたり気づいたりする場合があると思います。