新分野に入っていくときの本の読み方
自分にとって未知の分野や新分野に入っていかなければいけないときがあります。
たとえば、仕事の場合では、新しいプロジェクトが始まったときや、部署を移動になったり、転職して新しい業務に携わるような場合です。就職活動で新入社員として働き始めた場合にも当てはまるでしょう。
仕事以外のプライベートなどでは、以前から興味があったものに対して初めて取り組むような場合です。
このようなとき、全くといっていいくらい知識や経験がないことがほとんどです。私も何回か経験しています。仕事では、知識がないゆえに、うまくできるかどうか不安で、毎回緊張してしまいます。
仕事の場合ですが、新分野に入っていく場合の本の読み方は、私の場合は、大体以下のようにやっています。
1)入門書を複数冊読む。
2)入門書よりも少し詳しい本を読み進める。
3)可能であれば、アウトプットしてみる。
4)専門書や論文を読む。
まず、1)の入門書を読む、ですが、これは新分野のイメージをつかむために3〜5冊程度読むことが多いです。できれば、もう少し多くてもいいかもしれません。なんとなくイメージがつかめるくらいと思ってもらえればと思います。新分野であるため、具体的なイメージがまだつかめておらず、全体的なイメージやその分野で登場する主な用語を把握するために読みます。
複数冊読むのは、大事なところであったり、その分野で共通認識となっている事柄をおさえるために読みます。ある分野で大事な事については、本が変わっても出てきますので、ここはおさえておかなきゃ!ということがわかります。
その分野の大体のイメージがつかめたら、少しずつ詳しい本を読んでいきます。これは、その分野の知識について、理解していくので、たくさんの本を読むことになると思います。掘り下げていく読み方になります。
この少し詳しい本を読んでいく過程で、できればアウトプットした方がいいと思います。アウトプットすることで理解が深まると思います。
たとえば、コンピュータ関連の本(プログラミング、Excel, Wordの使い方などの本)では、実際に手を動かして、本に書いてある通りにパソコンに打ち込んでみることでアウトプットできます。
資格として受けることができるような分野のものであれば、問題集を解いてもいいと思います。
そのほかにも、お店から物を買ってきて実際に試すなど、投資をしないといけないこともあるかもしれませんが、何らかの形で手を動かしてアウトプットしてみると、身につくのが早いと思います。どうしても、アウトプットできないようなものについては、ノートに要点を書き出すなどということをしてみてもいいかもしれませんね。
最後の段階は、ある程度基礎ができて、さらに深い知識や経験が必要がある場合、専門書や論文を読みます。業務を実際に経験しながら読んでいくと、より効果的かもしれませんね。
以下は私の経験談なのですが、
私の仕事はコンピューター関係で、お客様の仕事を理解して、その業務にあわせたプログラムを組むことです。プログラミングはまったくの新分野でしたので、上記の方法で、入門書的な本から入り、実際にパソコンに打ち込んで少しずつ身に着けていきました。徐々に難しい本を読んでいき、できる事を増やしていきました。
プログラミング以外にも、ネットワークやハードウェアなどは、広いカテゴリでは同じITの分野ではありますが、プログラミングとは違う種類の分野となりますので、同様にして入門書から入って、徐々に知識を深めていくという流れをとりました。
プログラミングの場合は、論文を読む必要まではないのですが、お客さんの業務を理解するときには必要なこともありました。その場合は、コンピューターのスキルだけではなく、お客さんが出された論文を読んだり、その周辺の関連論文を読むこともあります。
広く浅い内容から、徐々に深い知識へ降りていくような感じで本を読み進めていくとよいのかもしれませんね。