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本好きの小学生が選んだ面白い推理小説・はずれなしのおすすめミステリー7選

 

うちの子は、大の読書好きです。読む量は、年間100冊以上。私が視力が悪くなるのを心配して、一日これだけ!と制限しているので、もし制限してなかったら、200冊か300冊くらい読んじゃうかもしれません。


学校でもちょっとの隙間時間を見つけては本を読んでいるそうで、「本が大好きなんですね!!」と担任の先生にも言われています。ただし、本なら何でも好きというわけではなくて、ちょっと読んで面白くない本は、あっさり読むのをやめてしまいますので、手に取った本の数なら相当な数になりそうです。


こちらのページでは、本にちょっとこだわりがあるうちの子のおすすめを紹介させていただきます。いろいろなジャンルを読んだ結果、結局選んだ本全てがミステリーとなってしまいました。


親世代では、ミステリーとして、まっさきに思い浮かぶのがモーリス・ブランのアルセーヌ・ルパンとかコナンドイルのシャーロック・ホームズかもしれません。こちらの方も、もちろん面白いと言っていたのですが……。ランキングからは惜しくも漏れてしまいました。うちの子によるとこれ以上に面白い本があるということなので、期待してください!ミステリーは、謎解きが命。ネタバレしないように気を付けて紹介していますので、ご安心くださいね。


子どもに本好きになってほしいと思っている方、本好きのお子さんに面白い本を紹介してあげたいと思っている方、こちらの7選を手に取ってみてください。1,2年生には、ちょっと字が多くて大変なものもありますが、小学校中高学年以上なら、もちろん中学生でも、きっと夢中になって読んでくれると思います。



第1位・はやみねかおる『都会のトム&ソーヤ』2021年に映画化決定!


『都会のトム&ソーヤ』。略称はマチトム。都会と書いて“まち”と読みます。
累計部数180万部突破の話題作です。




2021年には実写映画が公開予定。
我が家では、本の帯からの映画化の情報を入手しました。うちの子は「絶対見に行く!!」と楽しみにしています。
映画『都会のトム&ソーヤ』公式サイト)


話題作といっても、うちの子は話題作だからこの本を読み始めたわけではありません。作者買いです。はやみねかおるさんの『怪盗クイーンシリーズ』が面白かったので試しに読んでみたら、「めっちゃ、面白い!!!!」ということで、1巻を手に入れた日の夕方から読み始めて、次の日の午前中には読み終えてしまいました。そして、数ある読んだ本の中から、いっきにダントツ一位の好きな本になりました。


作者は、はやみねかおるさん。もともと小学校の教師だったそうですが、本嫌いの子どもたちを夢中にさせる本を探すうちに、自ら小説を書くようになったそうです。1989年、『怪盗道化師(ピエロ)』怪盗道化師 (講談社青い鳥文庫) が第30回講談社児童文学新人賞に佳作入選し、デビューされています。児童文学新人賞 | 講談社絵本通信


都会のトム&ソーヤの1巻、最初のページ(目次の前)を読んだだけでもワクワクします。「そして気がつくはずだ。ぼくたちは、いつだってトムソーヤだってことに……」
冒険好きの子どもだけでなく、大人だって一撃でやられてしまいます。


本の中身は、冒険、サバイバル、謎解き、ゲーム制作で、子どもの好物をこれでもか詰め込んだような物語。これが、嫌いな子どもなんているんでしょうか?焼き肉とハンバーグとカレーライスを目の前にした子どものように、夢中にならずにはいられません。“本嫌いの子どもたちを夢中にさせる”ために作家になったはやみねかおるさんの大サービスに夢中になること間違いなしです。


主人公は内藤内人(ないと)と竜王創也(そうや)という二人の中学生です。内人と創也が、謎のゲームクリエイターを探すため、次々と襲い掛かってくる難題、ピンチをクリアしていくという物語です。創也は、学校始まって以来の秀才で財閥の跡取り息子で女の子にもモテモテ。一見、カッコイイキャラです。が、実は……。これ以上は書かないでおきますね。


内人は、一見“文科省認定”をもらってしまうほどの普通の中学生。しかし、その実体はスーパーサバイバー。ちょっとした道具さえあれば、火おこしや野宿もお手の物、小枝で大きな岩を砕くための知識だって持っています。「最後まで諦めなかったら勝負には負けない」というおばあちゃんの教えの元、ピンチの時は内人が大活躍します。見ため、普通で実は……なんて、このギャップに釘付けになりますね。なんだかマスターキートンみたいで、カッコイイです。ちなみに、内藤内人(ないと)は、ローマ字表記で、NAITO NAITOだとうちの子が喜んでいました(笑)。


ネタバレになるのでこのくらいにしておきますが、主人公の二人以外も個性的なキャラばかり。子どもだけでなく、大人が読んでも面白いので、是非親子で読んでみてくださいね。子どもが大好きなものがたくさん詰まった『都会のトム&ソーヤ』おススメです!



 


うちの子の場合ですが、1巻を読み始めてから一月後、16.5巻まで読んでしまい、さっそくジュンク堂へGO!17巻を買いにいきました。読破までは時間の問題のようです。面白いので、あっという間に読んでしまうので注意が必要です(笑)。


本のカバーの裏側には、都会トムの既刊の本が紹介されていて、本編の他にもゲームブックや完全ガイドがでていることがわかりました。早速買いに行ったのですが、残念ながら、ジュンク堂には置いてなかったので、インターネットで注文する予定です。


『都会のトム&ソーヤ』シリーズは、ちょっとページ数が多めです。各巻でページ数は異なりますが、1冊当たり、短くて240ページ、長いと380ページくらいの長さになるものもあります。
1ページ当たり15行で、行と行の間がそれほど詰まっていない印象を受けます。また、漢字はフリガナなしの方が多い印象です。小学生低学年のお子さんにはちょっと難しいかもしれませんね。


かわいい表紙と挿絵は、にしけいこさん。『都会のトム&ソーヤ』について“運命共同体”と語るほど力を入れているとのこと。「都会のトム&ソーヤ」特集 西炯子×フクシマハルカ対談 - コミックナタリー 特集・インタビュー


余談ですが、にしけいこさんは、青い鳥文庫の元祖トムソーヤ(マークトウェーン作)でもイラストを描かれています。青い鳥文庫では、トムソーヤは、にしけいこさん担当ということでしょうか?


青い鳥文庫では、少年少女向けにイラストを描かれているにしけいこさんですが、私は漫画家「西炯子」さんとして知っていました。


漫画では、30代、40代の恋愛を描いたものが多いようです。リアルでちょっと幻想的という一見相反する世界観を大人の恋愛の中に同時に表現できるのは、西炯子さんならでは。 西 炯子:作品一覧


細やかな心の描写や繊細な表現から、なんとなく文学的な印象を受ける作品です。少年少女向けというよりももう少し大人向けの作品となっていますので、お子さんよりもお母さんにおススメ。榮倉奈々、豊川悦司がダブル主演で『甥の一生』が映画化もされています。。


都会のトムソーヤシリーズ





第2位・はやみねかおる・『怪盗クイーン』累計100万部突破した人気小説


『怪盗クイーンシリーズ』は、ネットでタイトル買いしたものです。青い鳥文庫シリーズなら面白いのがあるかもと思い、子どもの好きそうなものを試しに購入してみました。そしたら、大当たりしました。


青い鳥文庫は、講談社から刊行されている日本の児童向け小説叢書です。1980年創刊。青い鳥文庫ってなに?




『怪盗クイーンシリーズ』シリーズ累計100万部突破の人気作品。ねらった獲物を華麗に盗み出す怪盗クイーンの物語です。


うちの子は、すっかり怪盗=クイーンとなってしまいました。挿絵と表紙はK2商会さん。二人組のイラストレータさんたちです。クイーンのイメージそのままのイラストがうちの子のお気に入りです。


シリーズ最初の発行は、2002年の怪盗クイーンはサーカスがお好き (講談社青い鳥文庫) です。現在まで、シリーズ0〜13巻まで発行されています。合計14冊。公式ファンブックを入れると合計15冊になります。


0巻は、はやみねかおる30周年記念出版として、『怪盗クイーン』の前史と言える短編3つを収録した「怪盗クイーンからの予告状 怪盗クイーン エピソード0」が2020年に発売されました。0巻が最新刊となります。


うちの子は、1巻から読み始め、2か月半で13巻まで読んでしまいました。あと少しで読破です。


主要な登場人物は個性豊かな三人?です。犯行前には必ず予告状を出すという「怪盗の美学」を持った、神出鬼没の大怪盗クイーンが主人公。長い銀髪、灰色がかった瞳、ぬけるような白い肌を持ち、顔は神の美しさ。変装の名人で、世界各国の文化、言語、風習を理解しています。見た目、能力ともに超一流のクイーンに、子どもだけでなく大人だってあこがれてしまいます。そして、「ジョーカー」という冷静沈着で生真面目な人物がクイーンのパートナーとして登場します。このジョーカーは、真面目なだけではなく、ちょっと〇〇い部分があったり、過去が謎だったりと……ちょっとミステリアスな雰囲気が漂います。また、天才科学者が開発した国防用の人工知能RDは、そんじょ其処らの人工知能ではありません。クイーン曰く「親愛なる友人」。裏方としてクイーンたちを大いに助けます。


 怪盗クイーンシリーズは、結構分厚い(ページが長い)巻が多くてちょっとびっくりします。長いものだと600ページも!測ってみたら3.5センチの厚さでした。これちょっと薄いから短めだーなんて思っていても、前編と後編に分かれていたりします。子どもが読むの大変かもと心配していましたが、みるみる読んで、「次買って!!」と言われました。うちの場合、購入時は小学校4年生でしたが、文字の大きさも少々小さめな上、長いとなると小学校低学年のお子さんは、読むのが大変かもしれません。ただし、全ての漢字にフリガナが振ってありますので、本好きのお子さんなら大丈夫かも?。お子さんに相談してみてくださいね。




 見どころは、この三人が二人三脚(三人四脚)で、強力な敵に挑むところ。特殊能力を持った謎の集団とか、人造人間とか、史上最強の探偵卿とか……聞いただけでワクワクするような強敵がぞくぞく出てきます。アクションもふんだんに盛り込まれているので、ドキドキハラハラしながら夢中になって読んでしまいます。敵との対決も気になるところですが、物語が進むにつれて、謎や背景なども少しずつ明らかになってきますので、ミステリーファンとしても怪盗クイーンファンとしても読むのが止められません。


エンターテインメントとして楽しいのはもちろんですが、心に響くメッセージが込められているのが、はやみねかおるさんならではというところでしょうか。決して押し付けがましくなく、自然に子どもが自分自身で考えてくれるようになるという優しいメッセージです。ご自身が、小学校の先生をされたご経験があったり、男の子お二人のお父さんであったりするためだと思いますが、子どもに向けた愛情のこもった作品となっています。安心して子どもに勧められますね。お二人のお子さんは既に大きく成長されたとのことですが、お父さんの作品を読んで大きくなられたんではないでしょうか?


子どもへの愛情とエンターテインメントがたくさん詰まった『怪盗クイーン』おススメです!


はやみねかおるさんのファンになったというお子さんには、こちらのファンブックもおススメです。はやみねかおるさんデビュー25周年記念に発売された公式ファンブックです。

 うちの子曰く「質問攻め」で面白いということで、買って正解でした!書き下ろし特別短編「そして七人がいなくなる!?」も収録されています。はやみねかおる公式ファンブック 赤い夢の館へ、ようこそ


怪盗クイーンシリーズ



第3位・江戸川乱歩『少年探偵団』・日本推理小説界大御所のミステリー


はやみねかおる作品群にトップを奪われるまでは、間違いなくうちの子のランキングトップだった江戸川乱歩『少年探偵団』シリーズ。謎解きミステリーの面白さにどんどんのめり込んでいくきっかけとなった作品です。




少年探偵団 (講談社青い鳥文庫)

怪人二十面相 (新装版) (講談社青い鳥文庫)


江戸川乱歩といえば、大正から昭和期にかけて活躍した日本を代表する推理作家。日本版シャーロック・ホームズ「明智小五郎」を生み出した作家です。


『少年探偵団』シリーズは、江戸川乱歩が1936年〜1962年(昭和11年〜37年)にかけて執筆した少年少女向けの探偵小説。なんと戦前の作品になります。名探偵・明智小五郎と、その弟子・小林少年(12歳くらい)、そして小林少年を団長とする少年探偵団と怪人二十面相との対決を描くシリーズです。『怪人二十面相』は、昭和11年に、『少年探偵団』は、昭和12年に『少年倶楽部』に掲載された作品です。


面白いからぜひ読んでみて!!と子どもに言われて読みましたが、わたしも大好きになりました!!大人が読んでも面白い。


当時の読者から圧倒的支持を受けたというのも納得です。展開の巧みさは、さすが江戸川乱歩というところでしょうか。あっと驚かされるどんでん返しやスリル満点のストーリー展開!! 舞台となっているのは昭和初期ですが、今読んでも新鮮です。


江戸川乱歩といえば、猟奇的で幻想的で残虐なミステリー。また、独特の粘着質な文体で禍々しい乱歩ワールドが表現されているのが特徴です。私なりに例えてみると、暗い森の中で不意に正体不明のヘドロのようなもの(しかも超高濃)に足を取られたような……まとわりついて離れない恐怖とか薄気味悪さを感じる世界。


しかし、こちらのシリーズは、そういった乱歩テイストを抑え、子どもたちに純粋にミステリーを楽しんでもらうためのとびきり面白いストーリー展開となっています。しかも、日本人に生まれたからには、子どもに是非触れておいてほしいと思うような上品で美しい日本語が使われています。


それでいて、決して重たくも難解でもありません。「子どものために」という大前提があれば、世界観をも自在に操る超一流のプロフェッショナル、江戸川乱歩の仕事の流儀に感動してしまいます。なおかつ、大人向けの作品を読んだことがある人なら、必ず気が付いてしまう、背景に見え隠れする乱歩ワールド。隠しきれない(あえて隠してない?)乱歩テイストは、子どもたちだけではなく大人のファンをも満足させる作品となっているのではないでしょうか。


うちの子は、青い鳥文庫で読みました。『少年探偵団』は、220ページくらい、『怪人二十面相』は250ページくらいの小説です。全ての漢字にフリガナが振ってあります。1ページ当たり15行で、文字は少々小さめ。隙間なくびっしりと文字が書かれているという印象です。小学校低学年のお子さんは、読むのが大変かもしれませんので、お子さんに相談してみてくださいね。


もし、もっとこのシリーズが読みたい!と思った場合は、ポプラ社で『少年探偵江戸川乱歩全集』を読むことができます。少年探偵・江戸川乱歩 全26巻


 江戸川乱歩は、日本推理作家協会初代理事長に就任し、日本におけるミステリー小説のジャンルを確立しただけでなく(日本推理作家協会 ))、江戸川乱歩賞によって今でも日本のミステリー小説の発展に大きく寄与しています。江戸川乱歩賞


江戸川乱歩賞とは、1954年、江戸川乱歩の寄付を基金として設けられた文学賞で、受賞賞金は小説界では国内最高クラスの1000万円です。さらに、「乱歩賞を受けて消えた作家はいない」と言われているそうで、受賞者は主催出版社が強力にバックアップ(出版化、ドラマあるいは映画化など)してくれます。


過去の受賞者には、西村京太郎や斎藤栄、森村誠一、栗本薫、真保裕一、東野圭吾、池井戸潤……などそうそうたるメンバーがいます。今、私たちがたくさんの作品を楽しませてもらっているのも江戸川乱歩のおかげかもしれませんね。


江戸川乱歩は没後50年以上たった今でもその作品に尊敬を込めて、オマージュ小説や、アニメ・ドラマなどで、進化を遂げています。うちの子が、怪人二十面相の名前を知ったのも、こういった新しい作品からでした。新しいオマージュ作品に触れるのももちろん楽しいですが、やはり原点を知っておいて損はないかと思います。原作を知っているのと知らないのとでは、それらの作品に向ける目が大きく違ってきます。……なんて小難しいことは、親がこっそり思っておけばいいことで、子どもには純粋に“子どもたちのための江戸川乱歩ワールド”を楽しんでもらえたらと思います。おすすめです!



第4位・ペニー・ワーナー作『暗号クラブ』・参加型で楽しい暗号解読推理小説


ペニー・ワーナー作『暗号クラブ』。60万部突破の人気の体験型なぞ解き冒険ミステリーです。もともと暗号に興味を持っていたうちの子が、タイトルにひかれて読み始めました。この本でますます暗号にはまり、自分でオリジナル暗号を作ったり、暗号で手紙に書いたりするようになりました。もちろん『暗号クラブ』シリーズも次々読破。



 

ペニー・ワーナーさんは、2002年に出版された『The Mystery of the Haunted Caves』で、アガサ・クリスティー賞とアンソニー児童書賞のミステリー部門大賞を受賞しています。


また、執筆した作品が世界14か国で出版されているという米国カリフォルニア州在住の人気児童作家。公式サイトはこちら→Penny Warner
 

そして、暗号クラブは、英語で“The Code Busters Club”。ゴーストバスターズならぬ、暗号バスターズなんですね。2012年に2巻が、2014年に4巻が、2016年に6巻が、アガサ・クリスティー賞、最優秀児童書賞を受賞しています。


『暗号クラブ』は、スポーツとアナグラムが得意なルーク、ゲームと数に強いクイン、点字と手話が得意なコーディ、スペイン語がわかるおしゃれなエム・イーという、男の子2人、女の子2人が活躍する謎解き物語。4人は、バークレーに在住の小学校6年生で暗号クラブを結成しています。日本とちょっと違うアメリカの小学生の生活に思いを巡らせるのも、ちょっと楽しいのが海外の作品のいいところですね。


身の回りで不思議な事件がおきます。事件現場に行ったり、ピンチになったり、もしかして財宝???なんて、どきどきハラハラでワクワクします。そして暗号解読が、事件解決のカギを握っています。ですので、本の中身は暗号がいっぱい。主人公たちと一緒に暗号を解きながら物語を読み進むという参加型ゲームになっています。その暗号というのも手話、モールス信号、手旗、点字などなど現存する本当の暗号なので、ちょっと本格的です。もし、暗号が解けなくても、暗号表や答えついているので安心してくださいね。


暗号解読が好きなお子さんはものすごく楽しめます!『暗号クラブ』おススメです!


日本では、2013年に1巻が発売されました。現在までに、18巻まで、計19冊の本が発売されています。

4巻と5巻の間に、4.5巻がありますので、購入する際に気を付けてくださいね。うちも最初間違えそうになりました。


2巻と4.5巻が220ページくらいですが、ほとんどの巻が250ページくらい。1ページ当たり14行で、字はそれほど小さくない印象ですが、フリガナが振られていない漢字もたくさんありますので、小学生低学年のお子さんにはちょっと難しいと感じる場合もあるかもしれません。購入される際は、お子さんと相談してみてください。


暗号クラブ



第5位・『科学探偵』謎野真実シリーズ・科学が学べる推理小説





『科学探偵』は、科学と探偵がコラボした謎解き推理小説です。


謎解きも大好きですが、それと同じくらい理科の実験や自然科学も大好きなうちの子にぴったりだということで、インターネットでタイトル買いしました。そしたら、大ヒット。


主人公はエリート探偵育成学校・ホームズ学園から転校してきたIQ200の天才美少年謎野真実(なぞのしんじつ)、小学6年生。「科学で解けないナゾはない」という信条に基づき、学校の七不思議や都市伝説を科学の力で解決していきます。


この本のお話は、“事件編”と“解決編”に分かれています。“事件編”の文章と絵にはヒントが隠されています。それをもとに登場人物と一緒に謎解きをして、“解決編”で答え合わせです。果たして、真相は見破れるでしょうか?


“解決編”で出てきた科学の知識は、“科学トリックデータファイル”で見開き2ページに要約されています。さらに、身近なもので実験できる場合は、材料と方法が紹介されています。実験好きなら、それだけ読んでも楽しい!


『科学探偵』なんてタイトルがちょっとゴテゴテしているので、難しい推理小説という印象を受けますが、子ども向けに優しくかみ砕いて書いてあるので、難しくはありません。さらに、映画や脚本を思わせる会話や短い文章で構成されていて、とても読みやすくなっています。


主な内容は、専門的な科学の知識に基づくストーリーですが、科学の勉強をしているような感じはほとんどありません。科学を楽しい物語にして子どもに教えてくださる作者さんたちに感謝ですね。作者は、佐東みどりさん、石川北二さん、木滝りまさん、田中智章さんという、映画監督、脚本家、作家さんたちです。


2017年に1巻が発売。現在までに、9巻まで発売されています。


全ての漢字にフリガナが振られています。1巻あたりだいたい200〜250ページくらいで、1ページ当たり14行です。文字は大きくはないのですが、“うわ〜”とか“あっ”など一部のセリフが巨大なフォントで現れたり、挿絵が多かったりして漫画っぽいので、全体的に文字が多いという印象は受けません。高学年なら1冊20〜30分程度で読めてしまうくらいのボリュームです。


また、一つ一つのお話がとても短いです。例えば、1巻は“学校の七不思議”の謎に挑みますが、7つの不思議にそれぞれ“事件編”と“解決編”がありますので、合計14セクションに分かれています。2巻は、修学旅行の6つの謎があり、合計12セクションに分かれています。


小学校低学年、初めての小説デビュー、小説は苦手でなんていうお子さんでもじゃんじゃん読めそうですね。科学が学べる楽しい推理小説『科学探偵』おススメです!


科学探偵 謎野真実シリーズ




第6位・ペニー・ワーナー作『ふたご探偵』・トリックと暗号解読が楽しい推理小説




ペニー・ワーナー作『ふたご探偵』。我が家の場合は、作者買いです。ペニー・ワーナーさんの新シリーズとくれば、読みたくなるに決まっていますよね。ちなみに、ふたごは、暗号クラブのコーディと知り合い。暗号クラブが好きな人にもおすすめの本です!


なぞ解きが大好きなライラと、手品が大好きなジェイクという、12歳のふたごのきょうだいが主人公です。あまり似ていないけれど仲がいいきょうだい、ジェイクとライラが協力しあって、事件を解決していきます。そして、このふたごには、行方不明になった母親がいるそうで、ストーリーが進むにつれて、失踪した母親の秘密が少しずつ明かされていくのも見どころの一つです。


『ふたご探偵』では、暗号の謎解きに加えて、トリックも登場します。そして、巻末に“ジェイクのマジック講座”として、本の中で出てきた手品の詳しい種明かしが掲載されています。材料と作り方まで詳しく解説されているので、実際に試せます!マジックが好きなお子さんなら夢中になりそうですね。


日本では、2018年に1巻が発売されました。現在、5巻まで発売されています。


4巻が200ページくらいですが、それ以外の巻が250ページ前後です。1ページ当たり14行で、字はそれほど小さくない印象です。フリガナが振られていない漢字もたくさんありますので、小学生低学年のお子さんにはちょっと難しいかもしれませんね。購入される際は、お子さんと相談してみてください。

ふたご探偵




第7位・秋本真作『怪盗レッド』・現代のねずみ小僧怪盗伝


『怪盗レッド』は、子どもが自分で選びました。選んだ理由は友達が読んでいたからだそうで、学校の友達の間でも人気の作品です。2010年2月に1巻が刊行され、2021年1月には18巻が刊行されています。



角川つばさ文庫の主力シリーズの一つであり、2018年にはシリーズ累計発行部数が100万部を突破。2020年6月の時点で120万部を突破しています。


角川つばさ文庫は、株式会社KADOKAWAが発行・発売する児童書レーベルで、文庫を読む前の児童に向けて読書の楽しさを体験してもらうために2009年3月3日に創刊されました。 角川つばさ文庫


なんといっても角川つばさ文庫がすばらしいのは、全ての角川つばさ文庫の最後のページにある“角川つばさ文庫発刊のことば”です。角川つばさ文庫編集部として、発刊の経緯が説明されているのですが、さすが株式会社KADOKAWAの編集部!!!本を開くのがうれしくなるような素敵な言葉で締めくくられています。是非、お子さんと一緒に一度読んでみてくださいね。


『怪盗レッド』の作者は秋本真さん。秋本さんは、2006年に、日本児童文芸家協会「第12回創作コンクール 高学年部門」優秀賞・文部科学大臣奨励賞を受賞。2007年に「埼玉文芸賞 児童文学部門」準賞を受賞しています。


『怪盗レッド』の主人公は、元気な女の子アスカといとこのケイ(12歳)。怪盗の家系(先祖はねずみ小僧!?)に生まれた二人が13歳になったら、怪盗業を引き継ぐことになりました、というところから物語は始まります。卓越した身体能力をもつアスカと、ずば抜けた頭脳をもつケイという全く性格がちがう二人が協力しながら、謎を解き明かしていくという物語です。


読めば気分爽快の勧善懲悪。悪い人を正義の味方が懲らしめる展開が人気の秘密だと思います。そして、正義の味方が義賊というのもカッコイイ。古くは江戸時代のねずみ小僧、義賊は昔から日本人に人気ですよね。


こちらの本は、各巻でページ数は異なりますが、大体1冊当たり、短くて200ページ、長くても280ページくらいです。若干文字が小さいという印象ですが、短めの文章や会話が多く用いられているので、ページの下は余白がちょっと多め。すごく読みやすいと思います。また、全ての漢字にフリガナが振ってあります。小学校低学年、初めての小説デビュー、小説は苦手でなんていうお子さんでもじゃんじゃん読めてしまいそうですね。


 『怪盗レッド』が気に入ったという方には、スピンオフの『少年探偵 響』シリーズもあります。もちろん作者は、秋本真さんです。


怪盗レッド







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